ここでは、スケジュール化された測定やピーク同定のための保持時間予測を行うためのiRT値について学んでいきます。校正された実測のペプチドの保持時間をライブラリーに蓄積することで、将来的に活用することができます。このチュートリアルでは、iRTカリキュレータによる校正方法や、Biognosys社により提案されているiRT-C18というキャリブレーションについて、iRT-Kitのペプチド標準品を用いて詳細に学んでいきます。さらに、SRMの測定データやスペクトルライブラリ、また、探索実験におけるMS1スキャンの測定データから得られたクロマトグラムピークからもiRT値を校正していきます。さらに、新しく設定したグラジエント条件で、新しいカラムを使用してスケジュール化したSRM測定をする際の、iRT値の再校正の方法も学習していきます。また、これらを通じて、iRT値に基づいて、保持時間を正確に予測することにより、クロマトグラムのピーク同定における信頼性が向上することもわかるでしょう。(37ページ)
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* - Skyline v1.2より導入。 v1.4、v20.1にて更新。
2015年5月12日にSkylineチームが作成したウェビナー#7: SkylineのiRT保持時間予測では、SkylineにおけるiRT保持時間の正規化とライブラリー構築のコンセプトの詳細が学べるもう1つのリソースを紹介します。
[ウェビナー]
2017年1月25日にSkylineチームが作成したウェビナー#15: Skylineを使用した大規模DIAでは、最新の高度なDIAワークフローと大規模データセットの使用について説明します。ウェビナー#14でも、メソッド開発へのiRT統合について言及しています。
[ウェビナー]
私たちのProteomics誌の論文もご覧ください。(こちらを引用下さい)
Using iRT, a normalized retention time for more targeted measurement of peptides
[要約]